あずさの結婚~自分の夢をかなえた女の話①
夜11時
布団に入ってさあ寝るぞというときに
1件のLINEが届きました。
私の親友まきからです。
まきからのメッセージと、誰かのinstagramをスクリーンショットした写真が送られてきました。
メッセージを読んで私は驚きました。
「ももちゃん、
あずさ、結婚した」
よく見るとその写真は左手の薬指に大きいダイヤのリングをはめた手元を写したもの。
写真のキャプションには
「婚約指輪ありがとう♡ピンクダイヤかわいい」
と書かれていました。ハッシュタグは、日本語、英語、ハングルの3種類。
この女性は韓国人の男性と結婚したようでした。
あずさ。
彼女は2年前、
私と同じ男を取り合った女
私が人生で初めて修羅場をくりひろげた相手
です。
これから何度かにわたり、
あずさとのバトル、そして彼女の結婚で学んだことを記そうとおもいます。
でも、そのまえに
今日はまず あずさという女の話をします。
うざい女
あずさと私の関係は、平たく言うと本命彼女と浮気相手でした。
あずさの彼氏はあずさと付き合っていながら、彼女がいることを私に告げずに私とも会っていました。
「彼女はいない」と聞かされていて、私は彼と付き合う気でいたんですが
女の勘は怖いもので、彼を問い詰めると、
すぐに彼女がいることを彼から告白してきました。
「彼女がいるなら、もう会わないようにしよう」といったのですが、どうしてもと彼に引き留められた私は別れることができませんでした。
よくよく話をきくと、付き合って3か月の彼女が英語を学びに3か月留学にいっているといいます。それがあずさでした。
あずさが旅立って1か月が過ぎた頃、彼は私と出会い、1か月半の蜜月を過ごしました。
その頃は彼も私に夢中だったようで毎週ほぼ2,3回会いに来ていました。
あずさの帰国が1週間後に迫ったある日
私は行動にでました。
彼が寝ている間に彼の携帯を手に取り
あずさとのLINEを覗き見たのです。
そのとき、
私があずさへ抱いた感想は
「うざい女」
でした。
自分が好きな男の彼女という
単なる目の上のたんこぶ
というだけではありません。
あずさは毎日連絡をとりたいべったりタイプ。
しかも返信がなければ、
「既読だよね?」
「返事してよおおお」
と追撃ののちスタンプで追い打ちをかけてきます。
一番びっくりしたのは、
自分が寝つけないからと彼に連絡をしてきていたのですが
真夜中に文字を一文字ずつ
ね
ら
れ
へ
ん
わ
た
し
い
ら
ん
や
ん
その後ラ〇カルが吹雪いているスタンプ6連打
それに対して朝起きてからの彼の返信はたった2行
「おはよ~
いらんことないよ~」
いや、今絶対めんどくさなってるやん!?
こんなうっとおしい女の何がいいんやろ…
と思っていました。
「ほしいものを欲しい」とハッキリいう
このように、あずさは、相手の都合など関係なしに自分のしたいことを自分のタイミングで話します。
彼女は看護師の仕事をしていましたが、
留学を決めてから仕事をスパッとやめました。
付き合って3か月の彼氏をほったらかして、留学にいくなんて、私には考えられませんでしたが
あずさは自分のやりたいことを
何としてでも実行する女でした。
あずさは留学出発までの何か月か自宅で英語の勉強をしていたようでした。
1日家で勉強していれば、働いている時よりも自由に彼に連絡ができます。
彼が仕事で忙しかろうが
友達と飲みに行ってようが
趣味のゴルフの練習をしてようが
お構いなし。
「今日花火大会いきたい!!!」
「今日泊まりに行っていい~??ねえねえいっていい!??」
「終わったん?迎えに来てえ~」
自分のしてほしいことをためらうことなく
率直にぶつけてきます
彼もそれにできる範囲で応えていました。
断られても不満そうにはしますが、
へこたれません。
さらに、あずさの一番したいことは【結婚】でした。
彼と付き合って2か月目にいった旅行先で願い事を書いてご祈祷が受けられるところで
彼の名前と自分の名前を書き「いつまでも仲良く結婚♡」とでかでかと書くのです。
彼は正直あずさと結婚していいのか踏ん切りがついていないようでしたが、
あずさのほうは付き合った当初から
結婚を意識しているという話を躊躇なくしていたようです。
なぜか周りから「かわいい」といわれる
あずさの存在を知ってから、私はやりました。
もちろん、あれ。
そう、Facebook検索w
そして「あずさ」のページを発見しました。
あずさは1年に何度かアイコンの写真を替える程度で、あまり更新をしていないようでした。
しかし、そのアイコンの自撮り写真には毎回たくさんのコメントが付いていました。
「かわいい~♡」
「なんでそんなかわいいの!?」
「ほんまかわいい、、、また若くなったんちゃう?」
などなど。
とにかくあずさを「かわいい」という賞賛する言葉。
それに対してあずさの返信は
「ありがとう♡」
「うふふ♡楽しいことしてるからかな!」
「や~ん、嬉しいこと言ってくれるやん(^^)」
など。
謙遜、遠慮、
ZERO
あずさは小柄で童顔でした。
永〇博美をもっとうすーーーーーくして、
ちょっと崩れたような顔。
わかりやすい美人やかわいい顔ではありませんでしたが
雰囲気によっては、かわいい
かもしれません。
しかし、私は不思議で仕方ありませんでした。
そんな大多数に支持されるタイプの顔じゃないのに
なんでそんなに「かわいい」と言われているのか。
それにもきちんと理由がありました。
さて大体あずさの性格をお伝えしたので
謎解きは次の更新で明らかにしていきましょつ。
次回に続く。